関節リウマチに合併する病気

リウマチと合併しやすい病気として、シェグレン症候群が有名です。シェグレン症候群になると、口が渇いたり、目が乾きます。目が乾くことをドライアイといいます。
この他にリウマチに合併しやすい病気として、線維筋痛症があります。線維筋痛症は、関節だけではなく筋肉全体に痛みが広がります。首や肩、背中や腰、手足などからだ全体に痛みが出てきます。からだを動かすと、関節だけではなく筋肉も痛みが走ります。
症状が長く続くため患者さんはとてもつらく、次第に意欲の減退やけん怠感が出てきます。線維筋痛症を合併するとリウマチの治療だけでは痛みは止まりません。ほかの方法をリウマチの治療と同時に行っていくと、この筋肉の痛みがよくなっていきます。
リウマチには肺の炎症も合併することがあります。間質性肺炎といい、空咳(乾いた咳)や発熱などの症状が出てきます。
またリウマチの患者さんでは、貧血やからだのむくみを合併することがあります。
骨粗しょう症もリウマチと合併しやすい病気のひとつです。骨粗しょう症になって骨の強度が低下すると、背中が丸くなってきたり、転びやすくなります。
リウマチの治療中、これらの合併症を起こすことなくお薬を続けることが、とても重要なことです。お気軽にご相談ください。